【統計検定3級】「これだけ!?」文系出身の統計学初心者が合格するために使用したオススメ書籍 3選

こんなひとに読んでほしい
  • 基礎を固めてから統計検定3級の勉強をしたいひと
  • 統計検定3級の合格に必要な書籍だけを知りたいひと

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はじめに

ご訪問ありがとうございます。まちゅけんです。

いきなり結論から申し上げます。

統計検定3級は、たった3冊の書籍で合格できます

「それってある程度知識があるから言えるじゃない?」
「すごく分厚くて難しい数式の説明なんでしょ?」

と思われた方、ご安心下さい。どれも信頼のおける書籍です。

そもそもなお話をしますと、

統計検定3級に難解な数式はほとんど必要ありません

下記の出題範囲をご覧ください。

●統計学におけるデータの基礎知識・用語の理解
●母集団と標本の概念(母分散と標準偏差)
●グラフ・データの読み取り(ヒストグラム・箱ひげ図)
●データの散らばり(共分散と相関係数
●相関と回帰
●確率分布
●統計的な推測(仮説検定と区間推定

※噛み砕いて列記しています。詳細は公式サイトをご確認下さい。

特に数学的で独特な記号を使用して問題を解かなければいけない箇所は黄色く色がけをしています。暗記が必要な数式は10個もないでしょう。

つまり何を言いたいかというと・・・

統計検定3級に求められる知識の大半は数式を使った計算ではございません。

・基本的な言葉の意味
・統計学の初歩的な概念
・表とグラフの読み取り

この3つに関することを、手を変え品を変えて問いかけられます。

つまりこれから統計学を初めて勉強する方が扱うべき書籍は、以下3つのポイントを押さえた書籍があればよいのです。

3つのポイント

1:統計学の基本概念を平易に視覚的に紹介してくれる参考書
2:統計検定3級の出題範囲だけを網羅したテキスト
3:統計検定3級の傾向と対策ができる過去問

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オススメの書籍 3選

他にも素晴らしい参考書はありますが、統計検定3級だけにフォーカスをするのであればこれで十分です。

完全独習 統計学入門

絶妙に削ぎ落とされたシンプルな内容

こちらは前回の記事でも紹介した書籍です。理由はとても明白です。この書籍はそれほどまでに統計学の入門書として完璧なのです。

「これ以上何か、を削ったら統計学にならない」※本書より引用

と著者が明言するほど、極限までに初学者の理解を妨げる難解な数式や説明が省かれています。その証拠に、統計学とは切っても切り離せない確率理論が登場しません。

重要事項は確実おさえている

その代わり本書では

・母集団と標本
・標準偏差
・信頼区間95%

上記の説明に全力を注いでいます。

この3項目を理解することは、今後統計学を学ぶ際の根底になります。

統計検定2級・3級の学習につながる

例えば・・・

・正規分布
・カイ二乗分布(2級の範囲)
・t分布(2級の範囲)
・F分布(2級の範囲)

これらの理解には、先ほど紹介した

・母集団と標本
・標準偏差
・信頼区間95%

の概念が頭に入っていなければいけません。

つまりそれほどまでに重要事項を全力で易しい内容で紹介しています。

しかも最低限の数学記号・数式は登場しますので、数式を使った学習をする際の心構えも出来るというわけです。

文系出身の統計学初心だった私が全力で申し上げます

この本は必ず購入して下さい

統計検定を学習される方が一様に「統計学入門は最初に読んだ」と仰っているので、それほど優れた書籍というわけです。

データの分析

間違いの起きない1冊

統計検定3級の公式のテキストです。当然ではありますが、本書を読まずして受験をするのはオススメできません。

逆説的な言い方をすると・・・

統計検定3級対策の直接的な参考書はこの一冊で十分

とも言えます。先ほど紹介した『完全独習 統計学入門』を手助けとして、公式テキストを読み進めることを強くオススメします。

過不足が起きない

本書の優れている点は、公式テキストということもあり出題範囲に対して過不足がありません。

一般的な参考書の場合、統計学として優れた書籍は数多くありますが、資格対策にフォーカスをして考えた時には内容が不足していたり、逆に受験資格の難易度を超えた内容が扱われていることもあります。

最初から範囲の決まりきったテキストを使って勉強する方が効率が良いのは当然と言えます。しかも3級のテキストの解説は初心者にとっても丁寧です。

資格対策だけにフォーカスをするのであれば、必要な参考書は先ほど紹介した『完全独習 統計学入門』と、『公式テキスト』があれば十分勉強ができるでしょう。

新範囲に対応

統計検定3級は2020年より範囲が追加されて難易度が上がりました。追加範囲は下記の通りです。

●統計学におけるデータの基礎知識・用語の理解
●母集団と標本の概念(母分散と標準偏差)
●グラフ・データの読み取り(ヒストグラム・箱ひげ図)
●データの散らばり(共分散と相関係数)
●相関と回帰
●確率分布
●統計的な推測(仮説検定と区間推定)

黄色く色掛けした部分が追加範囲です。難解な数式が登場するのはこの追加範囲です。公式テキストではこちらも丁寧な解説がついています。

追加で参考書を購入する必要はないと思います。

章末問題が充実している

公式テキストは各テーマごとに9つの章に分かれています。しかもこの章末には必ず練習問題がついています。

一般的な参考書の場合、章末問題があまり充実していなかったり、問題自体がない場合もあります。統計検定の場合は問題集というのは存在しないので、勉強した知識を確認する方法は過去問を解くしか手段がありません。その一歩手前で知識を確認できるのがこの章末問題です。

しかもこの章末問題、本番さながらの問題が章によっては10問以上用意されています。章末問題をまとめて解くだけでもかなりのボリュームになります。

統計検定3級を受験する場合は必ずこの章末を完璧にしてから過去問に挑戦して下さい。

統計検定3級・4級 公式問題集

腕試しをする

この流れできたら最後はズバリ『過去問』でございます。3級の過去問については4級がセットになっています。

これは個人的な感想ですが、4級を解く必要はないでしょう。

ここまで

『完全独習 統計学入門』で統計学の基礎を掴む

『公式テキスト』で出題範囲の把握と学習

ときたので、最後は習得した知識の腕試しです。3級だけで2017〜2019年、6回分の過去問が収録されています。

進める順番に悩む方もいらっしゃるかもしれませんが、年度の新しい順に進めていく形で大丈夫だと思います。

過去問の進め方

3級の場合はどの年度も平均的な難易度かつ、出題範囲が2級に比べて限定的です。

何を言いたいかというと

過去問を完璧に仕上げるだけで合格に近づくことができます

注意点としては、この過去問は追加範囲の反映前ということです。追加範囲については公式テキストの解説と章末問題を確実に仕上げて下さい

※2020年度のペーパーテストはコロナの影響で中止になりました。
新範囲の反映された過去問は存在しません。

追加範囲は公式テキストを確実に押さえるだけで十分に対処が可能です。

時間配分はとても大事

少しテクニックよりの話になりますが、時間配分はとても大事です。もしかしたら初めて過去問を解くと、思った点数が出ないかもしれません。

その理由はおそらく

・出題傾向に慣れない
・知識が不足している

この2つです。

統計検定の場合、表・データを読みとく問題が頻出ですので、ここでうっかり時間を取られてしまうことがあります。

まずは・・・

知識を蓄えて問題を確実に解けるようにする

確実に解ける問題を素早く解けるようにする

この流れを意識して下さい。
素早く・・・というのは少々概念的な表現ですが・・・

表・データを読み取るスピードを上げる

ということです。こればかりは訓練が必要ですので、過去問を十分に解くこと。そして常日頃からニュースなどのグラフを見る癖をつけることも効果的かもしれません。

当然ながら計算問題も大事です。しかしそれ以前に表・グラフを読み取るという”超基本”を仕上げてテストに臨んで下さい。これは2級受験を考えていらっしゃる方にも同じことが言えます。

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オススメコンテンツ(おまけ)

今回ご紹介したコンテンツは全て書籍です。独学を前提としているとはいえ、中々1人では学習が難しい場面はあります。

おまけとしてこちらもご紹介をさせていただきます。

Udemy 「独学者のための統計学基礎講座」

「独学者のための統計学基礎講座」を確認する

※下記バナーにジャンプしていただき、タイトルを直接入力しても検索が可能です。

先にお伝えをすると、こちらの内容は統計検定2級対応の講座です。ですが3級を受験される方に敢えてご紹介した理由がございます。

下記は動画の学習内容です。

平均・分散・標準偏差・共分散・相関係数
ローレンツ曲線・ジニ係数
歪度・尖度
標準化
標本抽出法(多段抽出法・系統抽出法・クラスター抽出法・層化抽出法)

フィッシャーの3原則
ベイズの定理
離散型確率分布(ベルヌーイ分布・二項分布・ポアソン分布・幾何分布)
確率密度関数・累積分布関数 その1
確率密度関数・累積分布関数 その2
確率変数の計算(公式まとめ)
確率変数の計算(共分散の式の証明)

回帰分析出力結果の見方
一元配置分散分析
コレログラム(自己相関係数)
独立性の検定

※リンク先の学習項目をそのまま参照しています

黄色く色掛けをした部分が3級の出題範囲です。

以前の記事でもご紹介しておりますが、3級は2級へのステップアップとなる出題範囲です。特に2級受験も見据えていらっしゃる方には3級合格後にも役立つコンテンツが満載ですので、購入をして損をすることはありません。

現役の塾講師がホワイトボードを使用して丁寧に解説されていますわたしも拝聴しましたがとても理解しやすい内容でした。

まとめ

さあ、ここまで統計検定3級に必要な参考書についてご紹介をしました。意外にも用意するテキストが少なくて驚いた方もいらっしゃるかもしれません。

それだけに3級というのは出題範囲が限定的で、なおかつどの項目も超重要ということになります。

決してヤマをかけずにまんべんなく学習をしてから本番に臨んで下さい。

3級の対策をしたらいよいよ本番に挑戦です。

CBT方式の申し込み方法や、ペーパーテスト方式との違いについても解説していますので併せてお読み下さい。

それではまた次回お会いしましょう。

お読みいただきありがとうございました!

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今回ご紹介した書籍とコンテンツ

3級対策はこの3冊だけを揃えて下さい。

完全独習 統計学入門

データの分析

統計検定3級・4級 公式問題集

Udemy 「独学者のための統計学基礎講座」

「独学者のための統計学基礎講座」を確認する

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