【出題範囲が増えて難しくなった!】統計検定3級から受けるべき3つの理由
- 統計検定2級と3級のどちらを受験するか迷っているひと
- 学生時代に数学が苦手だったひと
- 統計2級に自信がないひと
ご訪問ありがとうございます。まちゅけんです。
はじめに
今回の記事では
「統計検定の受験をしたいけど、2級と3級のどっちを受けたらいいかな?」
と悩んでいらっしゃる方に向けてドンズバでお伝えする内容です。この記事をお読み下さっているということは、統計検定に対して少なからずの興味をお持ちと推察します。
そうした中でこのようなことはお考えにならなかったでしょうか。
「統計検定2級の過去問を見ると知らない単語や数式が多いなぁ・・・」
「統計検定2級を取りたいけどその前に3級を受験する意味ってあるかな?」
「統計検定3級の資格としてのメリットはどれくらいあるかな?」
これら全て、実は当時の私が考えていたことでした。
統計学は面白そうだし、キャリアアップのために役立てたいから絶対に2級は受験したい。
けど2級の内容ってすごく取っ付きにくいし聞いたことないし、高校の時にも勉強しなかったことだらけだ。
そう思っていました。
もちろん私に数学の素養がないことは否めません。しかしそれだけではない、文系出身者には統計学があまり馴染みのない理由が存在しているのです。
というわけで、そういった理由も含め、
初心者は絶対に統計検定3級から受験するべき理由についてご説明致します。
統計検定3級から受けるべき3つの理由
1:学生時代に習ってない?
2:3級の問題は2級にも登場する
3:3級は出題範囲が増えて難易度が上がった
1.学生時代に習っていない?
いきなり革新めいたことをお話します。
ズバリ4大卒とて、文系出身者は統計学を(多分)学んでおりません。
確かに確率や期待値・微分積分については数ⅡBまでに学習をしたでしょう。しかし統計検定2級で最重要とも言える、確率分布・区間推定や検定、分散分析に多変量解析。なんとこれら全て数ⅢCの科目だったのです。
理系出身の皆さまにおかれましては「当然っすわ」と思われたかもしれません。ここで申し上げたいのは、「高校で学んでないから諦めて下さい」ではないのです。
「数学は苦手だったし文系出身だけど、絶対に統計検定の資格を取りたい!!」
まさに半年前の私と志を同じくするあなたを、全力で応援したいのです。なのでここでは敢えて真実をお伝えします。
高校時代、数ⅡBまでの学習者にとって、2級から挑戦する時点でとんでもないハンデを背負っています。
まずはここで統計検定3級の範囲について考えます。統計検定3級で問われることの多くは下記の通りです。
●統計学におけるデータの基礎知識・用語の理解
●母集団と標本の概念(母分散と標準偏差)
●グラフ・データの読み取り(ヒストグラム・箱ひげ図)
●データの散らばり(共分散と相関係数)
●相関と回帰
●確率分布
●統計的な推測(仮説検定と区間推定)
※噛み砕いて列記しています。詳細は公式サイトをご確認下さい。
ここでそれぞれの理解度を問いかけているわけではございません。
しかし、ここでお尋ねします。
文系出身者で、これらを高校時代に学習した記憶はございますでしょうか。
おそらくですが、私を含めた大半の文系出身者にとって馴染みのない項目ばかりだと思います。なので是非お気持ちとして心構えていただきたいのは、
「全く新しい分野に挑戦する。」
ただそれだけなのです。
「3級は難しい」という結論で締めくくるつもりはございません。どんな方でも合格は可能です。
2.3級の問題は2級にも登場する
お察しはつくかもしれませんが、統計検定2級の範囲には当然ながら3級も含まれております。
統計検定2級の出題範囲は下記の通り・・・
●3級の範囲
●データ収集法(データ抽出方法・実験計画・フィッシャーの三原則)
●確率分布の応用(ベルヌーイ試行・二項分布・ポアソン分布・幾何分布・一様分布・指数分布など)
●グラフ・データの読み取り応用(コレログラム・幾何平均・移動平均・ローレンツ曲線とジニ係数・カイ二乗値)
●推測の応用(t分布・F分布・カイ二乗分布)
●回帰のボリュームアップ版(重回帰分析・分散分析)
●ソフトウェアの読み取り
※私なりに咀嚼した出題範囲を列記します。詳細は公式でご確認下さいね。
如何でしょうか。実のところ様々な受験者の体験談やSNSのつぶやきを拝見する限り、理系出身でも手こずってしまうほどの内容です。
統計検定2級の出題範囲は「大学統計学の基礎」ですので、理系出身とて統計学を履修していなければイチからスタートなのです。
3.統計検定3級は出題範囲が増えて難易度が上がった
なんと、統計検定3級は2020年より出題範囲の改訂がございました。(詳細は公式をどうぞ)
端的に申し上げれば、
前より難しくなっています。
しかしこれは決して悲観的な改訂ではございません。ここに3級から受験をするべき理由が詰まっております。
先ほど申し上げた統計検定3級の出題範囲で、追加となった範囲に色がけをしました。
●統計学におけるデータの基礎知識・用語の理解
●母集団と標本の概念(母分散と標準偏差)
●グラフ・データの読み取り(ヒストグラム・箱ひげ図)
●データの散らばり(共分散と相関係数)
●相関と回帰
●確率分布
●統計的な推測(仮説検定と区間推定)
私からすればこの範囲追加はプラスと捉えるべきだと思います。
確かに範囲追加で難易度が上がったのは事実。しかしこういう解釈も可能です。
統計学の基盤を学ぶと同時に、統計検定2級の明確な足掛かりになる。
そう!私がお伝えしたいのはここなのです。
いきなり2級から挑戦をすると、難解な数式とともに今回の追加範囲に加えて従来の試験範囲を網羅しなければなりません。対比として3級ではそれほど難しい数式は登場せず、追加範囲でいくつかの概念と公式を覚えれば良いのです。
私はこれを、3級→2級への道標と解釈しています。
2級を諦める必要なんてないんです。3級での学習が次につながるからです。
●文系出身者は統計学を習っていないので2級の挑戦はハンデを背負うことになる可能性がある
●3級の問題が2級に出る場合がある
●3級の追加範囲は2級受験の足掛かりになる
まとめ
今回は統計検定の2級と3級のどちらから受験するべきか悩んでいる方に向けて、3級からの受験をオススメする理由を私なりの解釈でお伝えしました。
もしかしたら出題範囲を見て、不安を感じてしまった方がいたら本当に申し訳ありません。
ですがこれだけは何度もお伝えさせて下さい。
2級は時間をかけて適切なプロセスを踏めば、必ず合格することができるのです。今はその方法や知識を持っていないだけに過ぎません。全く知識のなかった文系出身者の私でも、半年で統計検定3〜2級・ビジネス統計スペシャリストまで取得することができたのです。
このブログでは今後も、私なりの合格までのプロセスをご紹介していきますのでどうぞお付き合い下さい。
最後にですが、統計検定の勉強をこれから始める・始めたての方に私からとっておきの参考書をご紹介します。
完全独習 統計学入門
こちらの書籍が優れている点は、数学の難解な数式をあまり使用せずに説明がされている点です。
それでいて統計学において超当たり前な記号や数式が出てくる箇所においては、著者の優しさ溢れる説明・イラストとともにしっかり解説がされています。
1.統計学をマンガ等でイメージだけ掴む
↓
2.イメージ+初歩的な数学記号と数式で導入
↓
3.難解な数式に徐々に挑戦
というプロセスを正とするのであれば、まさにこの書籍はプロセスの2番目に当たります。
私はこの本を読破してから3級の勉強に取り掛かりました。これほどまでに初学者の目線に立って解説された(マンガではない)参考書を他に見つけることが私にはできませんでした。
「よし、3級から受験しよう!」
そう思った方には、統計検定3級の対策記事がございますので併せてお読み下さい。
お読みいただきありがとうございました!
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